スマートアグリマーケット

青果卸売市場の営業員が頭を悩ますのが、「販売先の注文に応じた調達・分荷」といった需給マッチングの問題です。とくに、天候不順などで計画通りに作物が生産できなかった「モガキ」の際には、調達や分荷(按分)の意思決定に手間と時間がかかります。また、保存期間が限られる青果の廃棄ロスを削減するには、注文量の変動を考慮して在庫量を適正化することも重要となります。こうした在庫管理も含めた需給マッチングに関する意思決定をICT技術で支援するのが、「スマートアグリマーケット」です。

2021年から2023年にかけて、経済産業省のプロジェクトで実施した実証試験では、東京・大田市場に拠点を置く株式会社Opex(村山修社長)に協力して頂き、仲卸業務における労働時間短縮などの成果を上げることができました。今後は、青果卸売市場の卸会社と仲卸会社が当システムを活用し連携することで、青果取引業務全般の効率化、市場全体での在庫削減を可能とし、青果流通事業の利益率向上を実現すべく、さらなる進化を目指します。

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